20111111

DVDでポルトガルはポルトの街の映像を見ていたら、河岸にいくつも舟が係留されている乙な風景が映っていました。ところがそれらの舟は飾っているだけだそうで。かつてポートワインを運んでいた木船らしい。船はよき風景の点景になりえるのだとあらためて感じました。それからそのポルトの河岸は石造りでとてもいい風情でした。ポルトの河岸と日本の漁港の違いはなんだろう。舟が木船で港が石造りなら風景になるけれど、FRPの舟とコンクリートの波止場ではなかなか絵になりにくいですね。
今日は2011.11.11。

建築士仕事展2011始まりました。

今日からはじまった鎌倉の建築士仕事展2011。初日だけで100人を超す入場者があったそうです。ご来場くださった方、ありがとうございます。
15社ほどの設計事務所がパネルと模型を展示しています。各社それぞれ得意分野があるようですが、どちらかというと伝統木造の良さをテーマにした設計が多いでしょうか。鎌倉の風土になじみやすいからでしょう。
場所はJR鎌倉駅前の生涯学習センターです。鶴岡八幡宮境内にある県立近代美術館で開催中の女性建築家の展覧会といっしょにごらんになるのはいかがでしょうか。
(2011年11月10日〜13日)


夜はやさし

由比ヶ浜の渚の景観をいま一度よく考えてみたいと思います。かつては松林があり、砂浜もいまよりずっとひろく、そして和賀江嶋が港だったはずです。時が流れて日本で最初の海水浴場となり、沿岸にマンションが建ち並び、そしていま、漁港をつくる計画があります。今秋、漁港ワークショップで市民の話し合いがもたれています。
伝統ある鎌倉の漁業を守ることは大切なことだと思います。むかし、江戸の鰹は鎌倉で揚がっていたし、伊勢エビも以前は鎌倉エビと呼ばれていた名物だそうです。
渚の景観を保全しながら漁港をつくることはできないでしょうか。

図書館で借りたフィッツジェラルドの「夜はやさし」に、南仏の渚で海水浴するひとたちの情景が活写されていました。由比ヶ浜も小説の舞台になるような風景を持ち続けたいですね。