家づくり日記その2「土地物件を見に行く」

4人家族のマイホームを建てるプロセスに土地探しからスタートした堤さん(仮名)ご夫婦。今日は休日を利用して不動産会社を訪問しました。前回の打ち合わせでは、藤沢の息子さんたちが通っている小学校の近くに土地を求めたいとおっしゃっていましたが、お子さんが転校してもいいよと言ってくれたので、鎌倉も候補に入れることになりました。それなら地元に強い不動産屋さんに直接話を聞いてみようと御成不動産の大島社長に面会です。ご希望はと聞かれて、「山側で、駅から歩けて、3千万円以下」とご主人。山側とは、旧鎌倉地区でJR鎌倉駅より北をおおざっぱに山側、駅より南を海側といいます。駅から歩けるとは人によって基準がちがうでしょうけどだいたい徒歩30分以内でしょうか。不動産業界では80mを1分で歩ける距離としているそうですが、地図上の80mだからアップダウンは無視されています。坂道でのロスはじっさい歩いてみないと分かりません。山側、というぐらいですし。
「鎌倉は出てもすぐ売れてしまうので、物件情報はたくさんはありません。今日あるのはこんなところです」と社長が出してきたのは2物件。どちらも徒歩22分、20分と希望圏内。片方は畑を宅地造成したところで、今後も隣地を開発し続けていくことがわかっています。ご主人は開発地は近隣住民の素性が分からないから避けたいと前回の打ち合わせでおっしゃっていたので、こちらはパス。もう一方は古家のあった大きな宅地を2分割したもの。広さは50坪、予算内の価格です。 チラシと地図をもらいました。
備え付けのお客様データシートに連絡先を記入して、今後新しい情報が入ったら連絡をもらう約束をして店を辞したあと、その物件を見に行くことにしました。車を駐車場に入れて、駅から歩いてみます。
地図を頼りにおよそ30分で現地に到着。途中でちょっと迷ったとはいえ、チラシには20分と書いてあったので、やはり歩いてみるべきですね。

坂道の途中の日当たりのいい土地です。2分割した西側の敷地はすでに工事が始まっていて、杭打ちが行われていました。ご主人は周囲の状況をよく観察しています。土地を見るときはつい敷地そのものに集中して、まわりがどんな様子だったかあとから思い出せない、となりがちです。敷地の写真を撮る場合、敷地の真ん中に立って回転しながら、4方をカメラに納めるパノラマ撮影をおすすめします。接道状況は道からスロープで車を入れられる、上下水道は以前の住宅の管がこの敷地に残っている、南側隣地との高低差はほぼ平ら、東側は奥の住宅の旗竿部分に面している、などを確認して帰りました。帰りは下りだったので早かった。なるほど、徒歩20分は「駅から」ではなく「駅まで」ということだったのか。