ピヨピヨ保育園のバザー

当事務所で設計を担当した鎌倉市常盤のピヨピヨ保育園でバザーが開かれます。どなたでもご来場できますで、建物見学を兼ねてお買い物においでください。
日時:平成23年12月4日(日)10時〜2時ころ
場所:鎌倉市常盤666 ピヨピヨ保育園

旧華頂宮邸

鎌倉市の景観課が主催するまちあるき&洋館の見学会で、建物の説明係を担当しました。鎌倉の山の方、浄明寺地区にある旧華頂宮邸という昭和4年に建てられた華族の邸宅です。旧前田家別邸(現鎌倉文学館)、古我邸とともに鎌倉の3大洋館の一つに数えられています。平成になって市に寄付された後、春と秋の年に2回だけ公開されます。何度か訪れていますが、りっぱな建築で、年に2回だけしか見せないなんて宝の持ち腐れです。市としても活用保存していきたいらしいのですが、まだ現実的な段階ではないようです。民間団体がかわりに運営してレストランとか結婚式場などにして活用できないでしょうか。私は室内楽のライブハウスがいいのではないかと思うのですが。

鎌倉の津波予測

東北大震災後、津波予測の見直しが行われ、鎌倉はM7.9で14.4mの津波に襲われるとの予測が発表されました。鶴岡八幡宮が海抜11mですから、鎌倉の中心部のほとんどは被害を受けることになります。しかも3.11よりもマグニチュードの設定が小さくてこれです。写真は今日の午後、長谷の文学館の庭から見た水平線ですが、じっと見てると、迫りつつある津波のように見えてきませんか?実は文学館の敷地は盛り上がっているので、長谷近辺にいた場合はここまで逃げられれば一安心です。地震時に自宅や会社にいるとは限らないので、普段の立ち回り先の海抜を覚えておくべきかも知れません。

都市景観シンポジウム

11月18日(金)に埼玉県川越市で開かれた都市景観シンポジウムを聴きに行ってきました。川越は蔵づくりで有名です。蔵づくりのまち並みは電線を地中化し、車道と歩道を段差なしにするなどとてもきれいに整備されていて、大勢の観光客で賑わっていました。わたしが川越に前に一度行ったのは26年前で、当時は蔵づくりのまち並みはまったく整備されておらず、蔵は古くさいから隠すべきだ、とされていた頃です。大学生だった私は川越市役所に就職した先輩に誘われて古い造り酒屋の蔵を実測調査に行きました。どうもその頃から蔵を見直すような流れに変わっていったようです。シンポではその先輩が司会役でした。そしてパネラーの一人が大学の後輩で、なんだか懐かしい気分のイベントでした。

いい町の条件

家の近所に新しく小さなイタリア料理店ができていました。先月開店したとのことですが、ここのところ通っていなかった道なので知りませんでした。夫婦らしい若いシェフとウェイトレスの二人で切り盛りしています。テーブルが二つとカウンタだけのかわいい店です。以前その場所は定食屋さんで私もときおり利用していたのですが、だいぶ前に閉店していました。定食屋さんも夫婦でやっていて、奥さんが調理担当で旦那さんがウェイターで繁盛していましたが、その夫婦はかなりのご年配でした。両夫婦に関係はないそうですが、その新しい店に食事に来る客たちがしばしば以前の店の話を若い二人にするそうで、いわく、70才から店を始めたとか、コーヒーがとてもおいしかったとか、いろいろな話を聞かされるのでそのシェフは、一度お会いしてみたくなりました、と言っていました。遠い将来、またこの場所に新しい店ができたとき、昔ここで感じのいい夫婦がイタリア料理店をやっててさ、と語られるといいですね。語り継がれる店があるってことはいい町のひとつの条件という気がします。イワシのトマトソース、おいしかったです。

小学生とまちあるき

近所の小学校の総合学習「まちあるき」に毎年ファシリテーターとして参加しています。今日は一年生といっしょにお寺や洋館のある道を巡りました。こどもたちはマンホールや道路境界杭など地面のものによく目が行く。大人よりも目と地面の距離が近いからかな。写真は「アイス食べてるお地蔵さん!」との記念写真です。たしかに食べてる。

20111111

DVDでポルトガルはポルトの街の映像を見ていたら、河岸にいくつも舟が係留されている乙な風景が映っていました。ところがそれらの舟は飾っているだけだそうで。かつてポートワインを運んでいた木船らしい。船はよき風景の点景になりえるのだとあらためて感じました。それからそのポルトの河岸は石造りでとてもいい風情でした。ポルトの河岸と日本の漁港の違いはなんだろう。舟が木船で港が石造りなら風景になるけれど、FRPの舟とコンクリートの波止場ではなかなか絵になりにくいですね。
今日は2011.11.11。

建築士仕事展2011始まりました。

今日からはじまった鎌倉の建築士仕事展2011。初日だけで100人を超す入場者があったそうです。ご来場くださった方、ありがとうございます。
15社ほどの設計事務所がパネルと模型を展示しています。各社それぞれ得意分野があるようですが、どちらかというと伝統木造の良さをテーマにした設計が多いでしょうか。鎌倉の風土になじみやすいからでしょう。
場所はJR鎌倉駅前の生涯学習センターです。鶴岡八幡宮境内にある県立近代美術館で開催中の女性建築家の展覧会といっしょにごらんになるのはいかがでしょうか。
(2011年11月10日〜13日)


夜はやさし

由比ヶ浜の渚の景観をいま一度よく考えてみたいと思います。かつては松林があり、砂浜もいまよりずっとひろく、そして和賀江嶋が港だったはずです。時が流れて日本で最初の海水浴場となり、沿岸にマンションが建ち並び、そしていま、漁港をつくる計画があります。今秋、漁港ワークショップで市民の話し合いがもたれています。
伝統ある鎌倉の漁業を守ることは大切なことだと思います。むかし、江戸の鰹は鎌倉で揚がっていたし、伊勢エビも以前は鎌倉エビと呼ばれていた名物だそうです。
渚の景観を保全しながら漁港をつくることはできないでしょうか。

図書館で借りたフィッツジェラルドの「夜はやさし」に、南仏の渚で海水浴するひとたちの情景が活写されていました。由比ヶ浜も小説の舞台になるような風景を持ち続けたいですね。