堤さんの住宅の建設予定地で発掘調査が行われました。地中に埋蔵文化財が埋まっている可能性があるエリアでは、基礎工事などで土が掘り起こされる前に発掘調査をしなければなりません。調査費は事業用建築の場合は事業主が負担しますが、個人が自宅を建てる場合は市が負担してくれます。天候に恵まれたので発掘調査は約2週間ですみました。
この敷地の近くの道路工事のときに鎌倉時代の土器がざくざく出たのを見ているので、もしかしたらと思っていましたが、敷地からは何も出ませんでした。ただ掘ったのは住宅の基礎の深さまでなので、その下にはおそらく遺跡が埋まっているでしょう。写真は掘り終わった状態で、ベタ基礎とその下の地中梁の部分だけ掘ってあります。せいぜい深さ60㎝程度なので、その下にあるものは将来家を建て替えたりするときに本格的な調査をするまで眠ったままになります。歴史の上に今の住まいがあると思うとなんだかロマンを感じますね。