学生時代に課題で描かされたポスターカラーによる透視図のようですが、実はパソコンで加工した模型写真なんです。当事務所が設計した松戸市の駅前繁華街に建つ民間保育園で、この11月開園を目指して突貫工事中です。とにかく敷地条件が厳しく、4階+ペントハウスの建物を敷地目一杯に建てます。バルコニーと屋上が庭代わりなので、安全性を重視して板塀風のフェンスで囲みます。5階の高さにある屋上園庭はパーゴラを兼ねたソーラーパネルで覆われていて、これで夏の日射を緩和します。このソーラーパネルはブラインドのように回転する機構を持っていて、太陽高度に合わせて好きな角度に設定できます。もともと畑のソーラーシェアリングのために開発されたものですが、初めて建築に応用します。
本当は広い園庭のある平屋の保育園がこどもの育ちにとっては理想ですが、昨今の保育園不足と通園の利便性から、今後狭小敷地での高層保育園計画がますます増えると思います。昨日も現場の看板をじーっと見ている赤ちゃんづれのママがいました。
そうそう、この新しい保育園で働いてくれる保育士さんも絶賛募集中です(kibounotakara@iaa.itkeeper.ne.jpまで)。