家づくり日記10「工事が本格的に始まる」

発掘調査を行っている間、事務所では見積もり調整をしていました。見積書を細かくチェックして間違いがないか、また削れるところはないか検討し、ベーシックな工事については当初予算内に収まりました。それ以外のオプション的な仕様、例えばペレットストーブや鉄骨のバルコニーなどは追加予算が必要になるため施主の判断を仰ぎます。とりあえずベーシック部分だけの工事契約を交わし、堤さんの住宅の建設工事が本格的に始まりました。今月から年末にかけて半年弱の工期です。建設工事は大きく分けて、基礎工事→建て方(骨組み)→外装工事→設備工事→内装工事と進みます。基礎工事は土を掘り下げて鉄筋コンクリートの基礎をつくる工事です。
木造住宅は土台から上の骨組みは木ですが、地面と接するところは腐らないようにコンクリートなのです。写真は捨てコンクリートを打設しているところです。捨てコンは基礎そのものではなく、土を覆って建設作業をしやすくするためのもので、この上で型枠や鉄筋を組み立てるいわば作業台になります。ビニールシートが見えていますが、地中から湿気が上がってこないように敷地全体に敷いているものです。
碁盤目状の低いところは地中梁になる部分です。地中梁は地盤の不同沈下が起きてしまっても基礎が折れないようにホネの役目をします。今回、先に地中に埋め込んである地盤改良杭が柱の役目をし、その上に地中梁がのって基礎を支えます。

捨てコンの打設はミキサー車が生コンを運んできて、ポンプ車が現場に流し込み、左官屋さんが平らに均すという3つの職種で作業しますが、今回は左官屋さんではなく、大工さんが均し作業を行いました。いつも私の木造住宅を施工してくれる工務店の社長であり大工である彼は、現場監督をするとともに自分でできる作業は自分でやってしまいます。設計全体を理解しているのでかえって安心です。
捨てコンが固まったら基礎工事が始まります。