鎌倉の漁協が月一で開いている朝市にいってみました。ところが魚が一匹もいない。漁港ワークショップで一緒の漁師さんがいたので聞いてみたら、「いまワカメの加工で大忙しで魚とってられない」そうです。
そこで由比ガ浜に行ってみたら、なるほど、みなさんやってました。砂浜の上で大勢が流れ作業をしています。作業としては、1)ワカメをメカブと葉(わかめ本体)に切り分け、2)おおきな釜でゆで、3)水にさらし、4)二つに裂く。その日は「陽気が悪いから」干さないでそのまま塩漬けにするとのこと。晴れてて北風の日がよく乾いていいんですって。でもとなりの小屋の漁師さんは干してました。
和気あいあいと仕事なさっていましたけど、小雨がぱらつく寒い中、浜での仕事はきびしいと思います。その上、台風で砂浜がえぐられて砂が流失してしてしまうので、時化のときは波が近くまで打ち寄せてくるようになり、作業場所を整えるのがまた一苦労だそうです。
こうした労働環境を改善するために、漁師さんたちは由比ガ浜に漁港をつくって欲しいと市に請願しています。それをうけて、市で昨年からワークショップを開いて市民と漁師さんたちがいっしょに考えています。でもワークショップなんだから、考えるだけでなく、みんなで浜に行って、実際の様子を見たり体験したりしたいですね。そのうえで地に足のついた議論をしたいと思います。