今年春に出た山崎亮さんの「コミュニティデザイン」(学芸出版社)はまちづくりの前段階の“なかまづくり”の実例がたくさん紹介されていて勉強になります。卒論研究テーマをさがしていた女学生が、地図にダーツを投げてささった離島に単身調査に乗り込んでいく話、おもしろいです。山崎さんとは学生向けワークショップで何度かご一緒しましたが、いつもニコニコ顔です。建築家はあまりニコニコしない人が多いのですが、人をつなげる仕事には人当たりの良さが必要ですね。「建築業界は最近不況ですね」と言ったら「役所に行けば手伝ってほしがっている役人がごろごろしてますよ。設計の仕事がないなんて言ってる建築家は探してないだけですよ」と豪語してました。
http://www.amazon.co.jp/コミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくる-山崎-亮/