由比ヶ浜の渚の景観をいま一度よく考えてみたいと思います。かつては松林があり、砂浜もいまよりずっとひろく、そして和賀江嶋が港だったはずです。時が流れて日本で最初の海水浴場となり、沿岸にマンションが建ち並び、そしていま、漁港をつくる計画があります。今秋、漁港ワークショップで市民の話し合いがもたれています。
伝統ある鎌倉の漁業を守ることは大切なことだと思います。むかし、江戸の鰹は鎌倉で揚がっていたし、伊勢エビも以前は鎌倉エビと呼ばれていた名物だそうです。
渚の景観を保全しながら漁港をつくることはできないでしょうか。
図書館で借りたフィッツジェラルドの「夜はやさし」に、南仏の渚で海水浴するひとたちの情景が活写されていました。由比ヶ浜も小説の舞台になるような風景を持ち続けたいですね。