商店街のまちづくり

由比ガ浜デザインレビュー

鎌倉の中心の若宮大路から、大仏のある長谷に向かって伸びる道、その由比ガ浜通りに由緒あるふたつの商店街があります。その商店街には景観ルールが定められていて、まちなみにそぐわない建築デザインを規制しています。商店街の景観協議会では新たに計画された建築のデザインがまちなみにふさわしいかどうかを検分して、建て主に意見を述べます。
数年前より、私はこの協議会のサポート活動を行っていて、専門的な図面の見方や景観ルールとの照らし合わせなどをお手伝いしてきました。現在では協議会メンバーと建て主、設計者、そして私たちサポーターがテーブルを囲んで直接話し合うしくみができています。このしくみは「由比ガ浜デザインレビュー」と呼ばれ、新しい景観まちづくりの方法として定着しました。
また建物のデザインのみならず、まちなみとしての商店街を活性化する方法を考えています。例えば、商店街の街路灯のリニューアルにむけて品のある夜景を演出するための照明のデザインを検討しました。写真は灯具の違いによる雰囲気の差をジオラマ模型を使って実験しいる様子です。